外構の柵とは?役割と素材の種類・選び方のポイントを解説

柵

戸建ての家を建てる時に、忘れてはならないのが外構の柵です。目的に合った柵を選ぶと、外観が良く快適な住まい作りに役立ちます。そこで今回は、外構の柵の役割や素材の種類、選び方のポイントを解説します。

外構の柵の役割とは

そもそも、外構の柵は何のために設置するのかご存じでしょうか。外構の柵には、主に以下の4つの役割があります。

  • ・敷地の境界を明確にする
    ・家の中の目隠しをする
    ・防犯対策
    ・外観が良くなる

敷地の境界を明確にする

外構の柵は、自宅と隣家の敷地の境界を明確にするために重要な役割を果たします。隣家が密集している地区では、庭木の枝が伸びたり枯れ葉が落ちたりなど、境界線に関係するトラブルが起きる場合があります。そこで、外構の柵により境界を明確にしていると、責任の有無が示しやすくなるでしょう。

家の中の目隠しをする

隣家が近かったり、人通りの多い道に面していたりする家は、外からの視線が気になる場合があります。そこで、外構の柵を設置すると目隠しになります。室内や庭の様子などが外から見えなくなると、気兼ねなく窓の開閉ができるようになる点がメリットです。

防犯対策

簡単に乗り越えられない高さの柵を設置すれば、泥棒や侵入者を防ぐ防犯対策になります。また、柵のある家は防犯意識が高い印象を与えるため、心理的な抑制効果もあります。

外観が良くなる

外構の柵は、建物の外装に合わせてさまざまな素材や色を選べます。建物と統一感のあるデザインにすると、自宅全体がより洗練された雰囲気になります。ブロック塀よりも圧迫感が生じにくいのも、柵の特徴です。

外構の柵でよく使われる素材

外構の柵でよく使われる素材は、主に以下の4つです。ここでは、それぞれの素材の特徴と向いている家をご紹介します。

  • ・スチール
    ・アルミ
    ・樹脂
    ・木材

スチール

スチールは耐久性が高く、価格も安い素材です。スチールフェンスは細かい格子状のタイプのものが多く、風通しはいいもののあまり目隠し効果はありません。フェンスの存在感を出さずに、境界線を示したい場合に適しています。

アルミ

一般住宅の外構の柵で、使用率がもっとも高いのがアルミ製です。アルミは耐久性が比較的高く、サビや腐食にも強いためお手入れがしやすいです。アルミフェンスはさまざまなデザインやカラーの製品があり、バリエーションが多いため、建物と合わせたコーディネートをしたい方に適しています。

人工木材

人工木材は、木粉と樹脂を混ぜ合わせ成形し、木に似せて作られた人工の素材です。天然素材のような外観を持ちながら、高い耐久性を持つ利点があります。

天然の木と違い、シロアリや湿気による劣化もほとんどありません。木目調にしたいものの、メンテナンスが面倒という方におすすめの素材です。

天然木材

天然木材は種類によって耐久性と価格が異なります。高品質な木材を使えば、メンテナンスはほぼ不要ですが、安価な木材の2倍以上の価格になることが多いです。

一方、比較的安価な木材の耐用年数は5〜10年ほどとされています。また、数年ごとの塗装メンテナンスも必要です。天然木材のフェンスは、自然の温かみや経年劣化による味わいを好む方におすすめです。

外構の柵の選び方とは

外構の柵を選ぶ際は、素材以外にも検討すべきポイントがあります。ここでは、以下の4つのポイントを解説します。

  • ・目隠しになる高さにする
    ・圧迫感に注意する
    ・採光や通気性も考える
    ・外観と統一感を持たせる

目隠しになる高さにする

外構の柵は、成人男性の平均身長170cmより高い180〜200cmあれば、目隠しとしての役割を果たせるとされています。ただし、周辺の家よりも高い柵で取り囲んでしまうと、見た目のバランスが悪くなるケースもあります。周辺環境や家の見られたくない角度などに合わせて、適切な高さを決めるのがおすすめです。

圧迫感に注意する

柵を設置する時、目隠しをする目的を重視しすぎると、内外から見て圧迫感のある印象となってしまいます。そこで、フェンスの目地の間隔を広めにすると、圧迫感を薄められます。その際、ダークカラーや重厚感のある素材よりも明るい色を選ぶと、ナチュラルな印象になるでしょう。

採光や通気性も考える

背が高いフェンスを設置すると、方角によっては日差しを遮ってしまい、家の中が暗くなります。また、柵の素材や目地の間隔によっては通気性が悪くなり、家の中の湿気がこもりやすくなるケースがあります。フェンスの高さや素材を選ぶ時は、採光や通気性も考えるようにしましょう。

外観と統一感を持たせる

外から見た時に、建物の外観と統一感のあるデザインや色を選ぶことも大切です。柵だけ個性的なものを選ぶと、悪目立ちしてしまう場合もあります。柵は家の外壁と同系統の色や落ち着いた色を選ぶと、外観が馴染みやすいです。

まとめ

外構の柵は、敷地の境界を明確にしたり、家の中の目隠しをしたりするために設置します。素材はスチールやアルミ、人工木材、天然木材などがあり、用途や好みに応じたものが選べます。柵を選ぶ際は圧迫感のない高さや目地の間隔、採光、通気性なども検討するのがおすすめです。

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お引き渡しを終えた後のお付き合いやフォローも大事にしていますので、外構の柵の設置をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。